新 病院建築・47
箕面市立病院の設計
福田 朝生
1
,
松本 豊寿
1
1(株)双星設計
pp.973-979
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207611
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紅葉と滝でよく知られる箕面市は,大阪府における衛星都市の一つとして西は池田市,東は茨木市,南は豊中,吹田両市に接する緑豊かな街であり,古くから住宅地として開けた土地である.近年は大阪府においても人口のドーナツ化現象がすすみ,箕面市も最近10年間に人口が急増した.しかし,周辺市町村を含めたこの地域は医師数,病床数ともに大阪府平均値よりはるかに低く,一方人口増による医療需要が増大しているのが現状である.しかも隣接市はそれぞれ市立病院をもって地元の需要に対応しているのに対し,箕面市では今日まで市立病院がなく,市民は一般開業医もしくは隣接市の病院を利用しており,市立病院の建設は市民の積年の念願とされていた.
建設計画は昭和46年から進められ基本計画が昭和53年5月に策定された.建設用地は図1に示すように箕面市の南部丘陵地を造成し,その内の約34,000m2があてられた.
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