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病歴管理について思うこと
玉川 雄司
1
Yuji TAMAGAWA
1
1医療法人健康会総合病院京都南病院
pp.512-513
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208333
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石油ショック以後,産業界では多くの構造不況業種が生まれ転換が始まっていたが,医療界はその直撃を受けずにきた.昭和56年6月の医療費改訂で戦後初めてのマイナス改訂となり,58年夏には大蔵省から「ソフトノミックス」への提案が出るなど,医療の分野にも新しい波への対応が迫られてきた.その中で,薬価差益問題は,厚生省,製薬側,医療側の間に解き難いからみがあり,「物」の多量消費型医療からの脱出については,技術評価や施設経費の問題などに対して診療報酬制度の面で対応しない限り,当面は多様な模索を続けることになるであろう.本稿ではこの難しい問題を避けて,あまり問題になることがない病歴管理の問題について述べたい.
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