グラフ
病歴管理
pp.261-271
発行日 1958年4月1日
Published Date 1958/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201344
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診療記録は医師によつて書かれた患者に関する記録である.その内容は診断,治療,経過その他を含む病人の歴史である.臨床医学が進歩すればする程,医療内容は複雑多岐を極めるからそれを細大洩らさず,正確に記録しなければ,今日の診療を把握できない.地域社会の住民は病気に罹つて同一病院に再三入院することがある.
その際過去の病歴が既往症の状況を正確に詳細に告げることができる.従つて診療記録の厳密な整理と中央保管とが必要である.国法は,医師にその記載を命じ,病院にその保管の責任を負わせているが,科学は更に高度に診療記録の完備を要求している.
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