特集 総婦長
総婦長と臨床看護
杉谷 藤子
1
1島根県立中央病院
pp.30-33
発行日 1967年12月1日
Published Date 1967/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203241
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まえがき
総婦長と臨床看護というテーマを与えられたが,これは,臨床看護のより向上のために果たす総婦長の役割,すなわち「総婦長は何をなすべきか」ということだろうと思う。それを考えるときに,当然のこととして,まず総婦長自身,よきマネージメントとしての自覚と自信を持ちえているであろうかと思うわけである。
よく病院のトップマネージメントである病院長の理解がなく,看護部の管理に支障をきたしているとなげき訴えているのであるが,しかしはたして総婦長のほうも院長を動かすだけの管理能力を身につけてそれを行なってきたのであろうか反省してみたいと思う。従来近代的なマネージメントを学ぶ機会は余りにもなく,近年になってようやく病院管理者研修のような場を与えられてきたが,それを受けたとてすぐマネージメントが身につくわけでもなく,私たち総婦長はあらゆる機会を通して,見聞を広め,自己訓練をして一日も早く,そして日々進歩した統卒能力を養う努力をしなければ,臨床看護の発展もありえないと思う。
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