看護管理・15
副総婦長制度を実施して
前田 マスヨ
1
1社会保険小倉記念病院
pp.82-83
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204941
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看護組織の目標
わが国の総婦長制度のいきさつは,本誌第31巻第5号に金子光氏が書いているとおりで,看護の先進国といわれる国々を参考に日本の看護の新しい方向づけとなったのである.しかし当時の看護の状態から20年を過ぎた今,医療とそれを取り巻く社会状勢の変革は予想以上であり,看護はこの変革に適応する能力と知識を前提とした‘土台’を必要とし,その上に立って看護を進めていくということになってきている.しかし看護組織に混乱の生じやすい要素がわれわれの周辺に多く漂っている.看護組織が一貫した看護機能集団の活力源であるためには,その根源的存在のセクションが看護のマネジメントをすることで変革に適応する能力と知識の土台を提供したり整備することではないかと思う.
この考えから当院では,看護組織はその背景によって変化をしながら,今日の組織に至ったのである.
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