グラフ
満10年を迎えた健康管理活動—厚生連佐久総合病院・健康管理センター
pp.9-14
発行日 1984年1月1日
Published Date 1984/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208208
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
包括医療システムの確立は現代の医療の課題であり老人保健法の理念の一つでもあるが,予防活動を地域でいかに進めるかは大きな鍵であろう.八千穂村での活動に代表される佐久総合病院の健康管理活動は沢内村の医療とともにそのモデルと言われている.
佐久総合病院若月俊一院長は病院医療を「5・3・2方式」(5を入院,3を外来,2を予防活動を含めた地域での健康管理活動)で進めるべきであると提唱し,1959年(昭和34年)から八千穂村に協力し八千穂村の全村健康管理活動を展開してきた.この活動は疾病の早期発見・早期治療のための健康診断と予防衛生知識の普及啓蒙のための健康教育を柱として進められてきた.この成果はよく知られているが,現在ではリハビリテーションの機能回復訓練も実施されており,八千穂村の活動はいっそう充実してきている.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.