研究と報告【投稿】
外来患者に対する服薬指導—患者からの質問状況及び医師・患者へのアンケート調査を中心に
吉岡 ゆり
1
,
金井 三良
1
,
近藤 由利子
1
,
渡辺 敬一
1
Yuri YOSHIOKA
1
1東邦大学医学部附属大森病院薬剤部
pp.1004-1007
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208179
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Compliance (服薬遵守)は,薬物療法になくてはならない前提である.しかし患者が勝手な自己判断で,服用する薬を選んだり中止したりする例は少なくないと言われ,当病院でも時々見受けられ問題となっている.
このNon-Complianceの要因には,薬の不快な味,量や種類の多さ,服用回数,無症状になれば治ったと思う病気に対する理解不足,副作用への恐れ,薬をもらうまでの待時間の長さなどが挙げられている.したがってこれを防ぐには,医師はもっと時間をかけて治療や服薬の大切さを理解させると同時に,薬剤師は,これらの確認,強調あるいは補足を現物の薬をもって行い,患者の理解を助けてやることや,待時間の短縮に努めることが必要と考える.
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