特集 病院における減量経営の意味と対策
減量の前提としての院内体制の整備—都南総合病院における経営改善への取り組み
高橋 専一郎
1
Sen'ichiro TAKAHASHI
1
1社会保険都南総合病院
pp.955-956
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208160
- 有料閲覧
- 文献概要
病院経営の基本理念■
当病院は,国電大井町駅商店街に隣接する213床の全社連の病院である.筆者が赴任した昭和54年当時は,人件費の高騰,住民ニーズへの対応の遅れなどにより,大幅な慢性的累積赤字に悩まされる状態であった.経営を建て直すに当たっては,次の点を基本理念とし,全職員が一丸となって改善に努力することになった.
信頼を基本とするすべての企業で言いふるされていることの中に信頼ということがある.経営の根幹である信頼は,(1)管理者と職員,(2)患者と医師,(3)病院と取引業者,(4)地域と病院に大別できる.この中のどの一つを失っても病院の健全経営はおぼつかない.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.