設備機器総点検
病理肉眼標本保存真空包装機
上野 哲夫
1
Tetsuo UENO
1
1千葉県がんセンター病理研究部
pp.617
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208070
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臨床検査の1部門である病理組織検査部門は人体材料の形態学的検査を担当している.したがって,多数の臓器組織を保管しているが,そのために要する膨大なスペースや,臓器固定液から発生する有害ガスは病理検査の大きな問題である.また,従来の保存法では整理,管理に多大の人手を要した.
病理肉眼標本保存真空包装機を使用すれば,固定検索後の手術材料,解剖材料をフォルマリン耐性のビニール袋に入れて少量のフォルマリンを加えて真空包装することができる.これをプラスチック製の格納容器に収容し,重ねて保存すればスペースの節約になるばかりか,整理に極めて便利である.千葉県がんセンターでは10年来この方法で臓器組織材料を保存し,好評を得ている.
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