特集 老人保健法と病院医療の展開
老人保健法の影響とその対応—厚生連病院の場合
高科 成良
1
Seiryo TAKASHINA
1
1広島県厚生連広島総合病院
pp.595-597
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208064
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近年,医学の進歩はめざましいものがあり,それに伴い我が国国民の健康状態も向上してきている反面,医療費の増加が国家的問題になってきている.我が国の医療保険制度の充実は世界に例を見ないものであり,それにより国民は十分な医療に恵まれてきている.しかし年々増加してゆく老人人口を考えるとき,医療制度そのものについて検討を加えなくてはいけない時期に来ていることは,自由世界の医療状況を見渡した場合,納得し得るものである.一昨年6月の医療費改訂以来,本年1月の薬価一部引下げに続き,本年2月より老人保健法が実施された.これら一連の医療行政のあり方に対し,種々の意見もあるようであるが,我が国でも当然来るべき医療の変革期が来たものとして老人保健法について考えてみたい.
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