病院精神医療の展開 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    精神障害者の入院をめぐる法規定—諸外国の動向
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                加藤 正明
                                            
                                            1,2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Masaaki KATO
                                            
                                            1,2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                  1東京医科大学
                
                
                  2前国立精神衛生研究所
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.416-420
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1983年5月1日
                  Published Date 1983/5/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208015
                
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- 文献概要
- 1ページ目
精神病院への入院について,当然問題になるのは患者の自由の拘束に伴う人権の問題である.欧米諸国や発展途上国で,精神障害者がどのように人権を守られているかという課題は,特にここ10年余にわたって,精神医療の重要な課題として取り上げられてきた.具体的には,拘束入院involuntary admissionと自由入院volun-tary admissionの定義づけであり,その決定がどこで行われ,だれが責任を持つのかということである.この場合,患者の権利と市民の権利とが対立することも少なくない.つまり,拘束入院,その解除と退院,緊急入院,観察入院,部分入院,自由入院などの規定は国によって大きな違いがあり,簡単に比較できない.このことはWHOのHarding,T.W.なども国際比較で述べていることである.
以下,精神障害者の入院規定をめぐる諸問題の国際比較について,WHOの「精神衛生と法律」という報告書を中心に,各国の精神衛生法について概観し1),日本の法律との比較を行ってみよう.

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