中小規模病院の運営
自動化健診システムの経営分析
三木 徹
1
1丸山病院
pp.906-909
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207865
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自動化健診システムと健診
近年,医学の進歩は極めて顕著なものがある.長年死亡率第1位を占め,国民病とまで言われていた結核も影をひそめ,それに代わって成人病が死亡率の上位にあり,死亡率全般の65%以上を占め,大きくクローズアップされてきた.
健診は,結核が死亡率第1位を占めていたころは,巡回検診車などで胸部X線,血沈,ツベルクリン反応などの対結核の検査を行っていた.労働基準法においても胸部の検診を義務づけて現在に至っているが,死亡率の変遷により,癌疾患の死亡率が高くなるにつれて,胃の集団検診として検診車を地方に巡回させその検診を行っている.また平均的寿命が74〜75歳と高齢になると,老人病健診としての高血圧,動脈硬化,その他簡単な検査を施行しているのが現状である.単一的な検査よりも総合的な検査の必要なことは言うまでもない.
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