事務長訪問
財団法人神経研究所附属晴和病院 中尾巌事務長
本誌編集室
pp.971
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207610
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昭和26年11月,50床をもって開院した当時のことが,やはり一番印象に残っていると言われる.
設立に至るまでの経緯は,「瓢箪から駒が出た」ようなものであった.東大病院の福利施設"好仁会"の嘱託をしていた中尾さんは,同僚の佐竹本七さんと,ある時こんな話を交した.「おい,俺達も四十になったなあ,何かやろうよ,産婦人科の病院はどうだろう.」といっても,資金もなければ病院経営の経験もないお二人にとって,これといった見込みがあるわけではなかった.産婦人科がその後精神科に変更されたのは,精神科医局員であった春原千秋医師(現中央鉄道病院医長)の勧めによるものであったが,話は笠松章講師(現神経研究所所長)を通して,東大精神科を主宰されていた内村祐之先生の元にまで達した.
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