交見室
IT時代の診療録管理
北島 清彰
1
1北島病院
pp.548
発行日 2003年6月20日
Published Date 2003/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100926
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昨年9月19日,20日に奈良で開催されました第28回日本診療録管理学会学術大会(奥村秀弘会長:天理よろず相談所病院院長)に参加しました。診療情報管理士を中心に約1,500名の出席があったそうです。診療情報管理業務のセクションでは会場から人があふれて入れず,口演を聞くことができない状態でした。診療情報管理士が国家資格になり最近注目を集め,日本診療録管理学会は急速に大きくなっています。
また昨年10月の医療法改正により入院料に診療録管理体制加算が保険点数として認められました。診療録管理体制加算の施設基準は,1)患者に対し診療情報の提供が現に行われていること,2)診療記録のすべてが保管および管理されていること,3)1名以上の専任の診療記録管理者の配置その他診療記録管理を行うにつき必要な体制が整備されていること,4)中央病歴管理室など,診療記録管理を行うにつき適切な施設および設備を有していること,5)入院患者について疾病統計および退院時要約が作成されていること,が挙げられています。これらの基準を満たすためには電子カルテの導入が最短距離だと考えられます。
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