特集 「人間性回復」への動き
「人間性回復」の試み
—諏訪中央病院—患者・家族・地域住民への栄養指導
林 笑子
1
1諏訪中央病院栄養科
pp.44-45
発行日 1981年1月1日
Published Date 1981/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207353
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生活水準の向上に伴い食生活も豊かになりましたが,その半面高血圧,糖尿病などの成人病が増加の傾向にあります.医学医療の進歩はすばらしいもので,難病と言われるものも高度の医療で次々と克服されていますが,多くの病気は食事との関係も深いため食事療法を必要とする患者が増えています.ここに住む地域住民が健康で長生きするためには,健康増進,予防,早期発見,治療,社会復帰と一貫したシステムとチームワークで活動することが大きな効果を生むと考えます.私たちの病院は4年前に「給食」から「栄養」科に名称を変え,他のパートと協力して病院の内外で栄養指導を行っています.
当院のある茅野市は長野県の中心諏訪湖の東,八ケ岳山麓に位置します.人口は4万3千の農村地帯で蓼科,白樺湖の保養地をひかえ極めて自然環境に恵まれたところです.
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