ほんねたてまえ
夜勤専門ナースの有効性と現状
Y
pp.911
発行日 1980年10月1日
Published Date 1980/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207283
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夜勤専門ナースが病院に導入されるようになって10数年経った.看護婦不足と勤務条件の改善による夜勤回数の増加を軽減するのが目的であったこの制度が現状で定着しているのかどうかを考えるとき,最大の欠陥が夜勤という,生活サイクルに馴染めない勤務に専念するためか永続性が保たれないところにあるようである.
昭和36年にニッパチ体制が人権問題として取り上げられるようになってから,夜勤回数の多いことが問題視され,労使間の最大の争点になったことは周知のとおりである.それまでも看護婦の絶対数が不足であるのに加え,勤務要員の増加を招くこの制度の普及は,看護婦不足に拍車をかけた感を持ったのは筆者だけではないだろう.
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