特集 省エネルギー時代の病院
省エネルギーの工夫
岡崎 禮治
1
,
大島 民郎
2
,
阿久津 慎
3
,
宇佐美 敏男
3
,
深津 稔
3
,
飯田 基
4
,
上林 三郎
5
,
水野 精巳
6
,
望月 和昭
7
1上天草病院
2住友病院
3名鉄病院
4都立豊島病院
5聖路加国際病院
6豊洲厚生病院
7常盤台外科病院
pp.579-588
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207194
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上天草病院
天然の利を活用
上天草病院は,病床200,医師13を含あて,職員数185,看護専門学校(学生定員90),天草郡市医師会臨床検査センターを併設している,人口7,000の僻地の町,竜ケ岳町立の病院である.昭和39年に開設されたが,当初より冷暖房完備など,僻地感払拭のために,デラックス志向のゆき方をしてきた.
また,医療の地域完結のため,不採算行為は敢えて行ってきたが,開院以来,年度決算で黒字を続けており,その総計は2億4千万円に達している.これは病院の全職員が衆知を集めて省エネルギーに工夫をこらしてきたからであると思う.エネルギー関係では,僻地立地であることから都市型病院にはみられない欠点と,その裏返しの利点とがこの上天草病院にある.
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