特集 省エネルギー時代の病院
病院における省エネルギー
川北 祐幸
1
1順天堂大学医学部病院管理学
pp.565-567
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207189
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昭和48年秋の石油ショック以来しばらく安定していた国際的エネルギー問題も,イランの政変を機に,非常に不安定になった.産油国は資源の有限化を意識し,あらゆる面で,有効的に石油を利用する政策に転換している.
日本は戦後35年のあいだに,GNP世界第2位にまで発展したが,終戦直後は米国の50分の1だったことを考えると大変な成長である.「省エネルギー」という言葉は昭和48年の石油ショック頃から盛んにつかわれるようになったが,当時は高くなったエネルギーをいかに上手に使うか,100のエネルギーで,110のものを生産しようという意味で理解していた.しかし,今回の「省エネルギー」とは,いかにエネルギーを使わないようにするか,すなわちエネルギーの節約である.更に進めて省資源である.
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