実務のポイント 購買・倉庫
医薬品(含衛生材料)の請求から決定・購入までの実務と留意点
梅津 勝男
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1医療法人社団浩邦会日比谷病院庶務課
pp.156-157
発行日 1980年2月1日
Published Date 1980/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207088
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病院は,その経営主体・規模・地域・設立主旨によりおのおの経営方針が異なるが,終極の目的は,人間の心と肉体の病を治すことにある.そこで働く者は対象が物ではなく,人間であることから,おのずと仁術が要求される.我々用度担当者が物品を購入する場合でも,同じことが言えるかと思う.「価格だけにとらわれず,使う者の側にも立ち,より良い医療が行われるよう配慮する」姿勢が大切である.
病院経営の経費を見た場合,大型機器の購入費は別にして,経常経費で最も多いのが,人件費で,それに次ぐものが医薬品費であろうと思われる.人件費については,一定の人員を確保しなければいけない病院の性格上,大幅な削減は不可能である.とすると,病院経営の健全化は,その次の医薬品費及び衛生材料等の消耗品費がどの程度のウエイトを占めるかに左右されるところが大である.ということは,我々購入担当者の技量によって左右されると言っても過言ではない.ちなみに医療文出に占める医薬品費の割合は20〜30%である.
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