特集 病院検査部門の動向と問題点
RI検査の取扱い
一般病院の立場から
RI検査の普及と管理
木下 文雄
1
1都立大久保病院放射線科
pp.215-216
発行日 1979年3月1日
Published Date 1979/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206802
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Radioisotope(RI)in vitro testの進歩と普及
血液中の甲状腺ホルモンはTBPと,鉄はTransfer-rinと,それぞれ特定の蛋白と結合しているので,それら蛋白の未結合部分をRIを利用して測定し,間接的に血液中の甲状腺ホルモン,鉄の量を知るdirect saturationanalysisに始まったRI in vitro testは,その後com-petitive Radioassayとして総括されるcompetitiveprotein binding assay, radioimmunoassay, radiorece-ptorassayによる血中各種甲状腺ホルモンの測定にと進歩し,RI in vitro testの検査は大学病院はもちろん,広く一般病院にまで普及し,またRI検査センターの林立(100か所以上)現象まで見られている.
昭和38年以降のRI in vitro test件数の漸増を,市中に出たtest tube数で示すと,その伸展は図2のごとく驚異的であり,昭和52年の総test tube数は1400万木に及びその金額も年間60億前後と言われる.特に検査センターの測定件数の伸びは著しく,大学,病院の利用件数の約1/2を占めている.
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