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第4回日本病院会学会開かる—大阪ロイヤルホテルに延べ四千名の参会者
編集室
pp.1026-1027
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206740
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第4回日本病院会学会(学会長:内藤景岳南大阪病院長)は,10月20−22日の3日間,多数の病院医療関係者が参集して,大阪・ロイヤルホテルで開催された.今回は,「生命と医療の調和一病院その未来への展望」をテーマに,病院経営管理,診療管理,地域医療・救急医療,看護,コンピュータ利用など20分科会で125題の一般演題が報告された.また,シンポジウムは「病院財政の諸問題をめぐって」「地域医療,特に救急医療の実態と問題点」「病院看護のあり方」の3題,特別講演は亀山正邦京都大教授による「わが国における老人医療の現状と問題点」松下幸之助氏の「長寿国日本と老人福祉」など4題,招請講演は朴景華氏(東原保健院長)が「韓国の共同生活体健康管理に関する新アプローチ事例報告」を行った.各シンポジウムとも多くの参加者を得たが,特に最終日のシンポ「看護のあり方」および松下氏の講演では,立錐の余地がないほど会場を埋め尽した.
特別講演「わが国における老人医療の現状と問題点」で亀山正邦氏は長年の臨床経験に裏づけられた,きわめて格調の高い講演を行った.まず先史時代から現代にいたる人類の平均寿命を概説した後,はたして人間は何歳まで生きられるかという問題を提起し,老年医学はあくまでも予防医学であって,寿命を伸ばす医学ではないと強調した.
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