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第8回日本病院学会開かる
編集室
pp.823
発行日 1982年9月1日
Published Date 1982/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207842
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"すすむ医学と医療の倫理"をメインテーマに第8回日本病院学会が,去る7月15〜17日の3日間,東京千代田区の日本都市センターで行われた(学会長=丸毛英二東京慈恵医大附属病院院長).今学会はメインテーマに沿った3日間連続のマラソンシンポジウム「日本の医療をとりまく倫理」など新しい趣向が盛り込まれていたが,ここでは特別講演とパネルディスカッション,教育講演を紹介しよう.
まず第2日目の特別講演『今,求められている病院像』は作家の曽野綾子氏によって行われた.曽野氏は「私は病院というと"愛"を連想する.その愛は,汚物を通してという意味があり,商売のタネにならないものである」と前置きして,「病院には三つの機能がある.一つは病気を治すこと.二つは,私は今回の失明の恐怖の中で,とり返しがつかない状態で生命が存続することがあることを実感したが,病気の意義をみつめること.三番目は当人と遺族に良き死を与えること.
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