グラビヤ
八千人の大討論会—日本看護協会総会開く
pp.41-44
発行日 1964年7月1日
Published Date 1964/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905322
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日本看護協会昭和39年度通常総会ならびに研究学会が去る4月24日,3日間の幕をあけた。第1日目の24日は看護婦会,保健婦会,助産婦会が各会場に分かれてそれぞれ熱心な討議が行なわれた。総会会場にあてられた日大講堂には8000人の会員が集まり,3階席までぎっしり満員の盛況ぶり。林塩会長の理事会報告を皮きりに始まった協会報告は延々5時間。質問あり意見ありで舞台と会場の大討論会となった。何年来叫ばれている“看護婦の労働条件の劣悪”“看護婦不足”の深刻さも今年は頂点にきた感じ。その根本的改善は制度から,と本総会の注目のマトであった,いわゆる“保健師法案”の質疑は時間ぎれでできずじまい。結局,各支部へ持ちかえり,公聴会を開いて意見を出し合う結果となった。このほか,研究学会では,ICN社会経済福祉部長,シェラー・クイン女史による“専門職団体における経済福祉活動”また,第5回を迎えた医学書院看護セミナーにおける,岡宏子先生による“人間としての患者”の講演など,多彩な内容を含み,いずれもなかなかの好評であった。
なお,来年の総会開催地は南へ飛んで長崎県と決まった。
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