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第2回日本診療録管理学会
pp.986
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206722
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第2回日本診療録管理学会(学会長:吉岡観八・新千里病院長)が,さる10月18,19の両日,大阪コクサイホテルで開かれた.「診療録と医事紛争」(松倉豊治・兵庫医大教授)と「人間教育」(葉上照澄・比叡山延暦寺大僧正長﨟)の特別講演,「診療録管理士に望むもの」(座長:田中敏行・大阪逓信病院副院長,平田稔郎・兵庫県立柏原病院副院長)と「診療録管理を円滑にするには」(座長:高橋政祺・杏林大教授,高木二郎・住友病院部長)のシンポジウムと充実した企画で,一般演題数も25にのぼり,初日から500余名の参加者を集めた.とくに「診療録と医事紛争」では,医事裁判において診療録がどのように使われているかを豊富な事例を通じて詳しく紹介,診療録の法律的評価の側面が啓蒙された.また,診療録の開示・提出と守秘義務との関連や開示・提出のあり方が具体的に述べられ,参加者の関心を集めた.一般演題では,コンピュータ導入による診療録の管理・利用に質疑が集中した.
第3回学会は,高野昭・宮城県衛生部保健管理課長を学会長として,9月18・19日(希望日),仙台市で開かれる予定である.
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