院内管理のレベル・アップ ものの管理
ものの管理の方法・3
注射剤の管理
小清水 敏昌
1
1東京女子医科大学病院薬剤部
pp.486-487
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206566
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管理には,「もの」の管理とそれに付帯する「価値」の管理とがある.両者とも切り離して管理するわけにはゆかない.最近ではGMP,GSPなどいわゆる医薬品の品質管理上の強化から,とくに注意して購入,在庫,消費などの管理に努力しなければならない.薬物療法上どの薬剤が治療に必要かどうかは患者の動態によって左右されがちである.だからといって,必要以上にストックすることは管理上許されるわけではない,必要にして十分なる管理体制をとることがその終局の目的と思う.医療に用いられる種々の医薬品のうちで,とくに単価が高いものが多い注射剤の管理については,いろいろな方法が検討されている.当院でも最近,注射剤の新しい管理体制をしいて効果をあげている.まだまだ改良の余地はあるが,少しでも筆者らの経験が参考になれば幸いである.なお,当院の概要はベッド数1,174床,外来18,病棟数36か所(昭和52年4月現在)である.
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