救急診療
造影剤注射によるショック
中島 哲二
1
1虎の門病院放射線科
pp.1084-1085
発行日 1969年10月10日
Published Date 1969/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202816
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対象 造影剤も多種あり,いろいろな副作用が存在するが,ここではヨード系造影剤注射による反応性ショックを対象とする.
発生軽度の副作用はまれではないが,ショックをおこすほどのものは少ない.最近の統計では,薬物ショック死289例のうち3例で,薬剤別にみると11位で,麻酔剤・抗生剤・ピリン剤などよりはるかに少ない.しかし頻度が少なくとも,おこることは事実であるから,この副作用を軽視してはならない.
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