研究と報告【投稿】
緊急措置入院に関する全国調査
雪竹 朗
1
1東京都立松沢病院
pp.339-343
発行日 1978年4月1日
Published Date 1978/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206520
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東京都では51年11月1日より緊急措置入院制度(法29条の2)の実施面で大きい変化が起った.これまで夜間の緊急措置入院は,国公立病院(2施設)と民間指定病院(20施設)が曜日ごとに当番病院(複数)となって鑑定と収容を行っていたが,51年11月1日より,全夜間の緊急鑑定はすべて都立松沢病院構内に設置された精神衛生課世田谷分室で行われ,要入院者はまず松沢病院に収容され(一次収容),ついでその大半は移送可能となれば二次収容病院に移して治療を行う,というものである.
このような緊急措置入院のあり方については実施前から多くの論議があり,実施中の現在なお問題を残し,今後は精神科救急医療体制の確立のなかで解決すべく模索中である.
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