診療行為の危険のチェック
調剤業務に含まれる危険
海野 勝男
1
1秋田大学医学部付属病院薬剤部
pp.28-31
発行日 1977年4月1日
Published Date 1977/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206198
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編集子から表題の「診療行為に含まれる危険のチェック」に薬をとりあげたいとの依頼を受けたが,実は大変なことを引受けてしまったと思っている.と,言うのも,私ども薬剤師の業務が診療行為に入るものかという疑問があったことと,危険のチェックということがどんなことを意図したものであるかという点がよくつかめなかったためであった.
診療行為とは「人の疾病や創傷を治療し,人の健康を保持増進させることを目的として医師の行うところの診断・治療その他の行為をいう」というのであって,主として医師の分野であり,われわれ薬剤師の行う調剤をはじめとする薬剤関連業務は,「診療」に属するものではないのではないかと考えられ,診療と医療は,法的にも,区別されているからである.そこで「医療行為に含まれる危険のチェック」と勝手に解釈して以下述べてみたい.
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