Modern Therapy 産婦人科と東洋医学・Ⅱ
針治療と針麻酔の産婦人科臨床への応用(その1)
飛松 源治
1,2
Genji Tobimatsu
1,2
1東京都葛飾区衛生部
2帝京大学医学部産婦人科
pp.361-368
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206432
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近年,著しく進歩した医学と薬学,衛生工学は,生活水準の向上とともに日本人の平均寿命を大いにのばすことができた。反面,それに伴う医療公害と環境汚染は少なからぬ社会不安を生じている。ことに抵抗力が減弱している母児をとり扱う産婦人科医は,絶対安全な医療技術に深い関心をよせなければならない。
かかる観点からわれわれは10数年前より針灸療法をとり入れようと考え,針治療ついで針麻酔の臨床研究を続けてきた。その結果,高い安全性,広い適応,そして時折,従来の西洋医学が及ばない卓効を認めたりして,大いに見なおすべきものと考えている。
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