人
外科系学会の重鎮近畿大学病院院長 陣内傳之助氏
村上 文夫
1
1大阪大学第二外科
pp.16
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206052
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陣内傳之助先生は12年間にわたる大阪大学ご在任中,「慈悲心,人の和,頑張り,独創性,責任感」の5項目を教室訓として私達門下生を指導された.お人柄を約言するならば,包容力の実に大きな方である.多くの研究業績については今更贅言を要しないが,教育面では常にスキンシップをもって学生に接せられ,ときにはその愛情の発露がえんえん5-6時間にもわたる臨床講義としてあらわれることもあった.今も医学教育の抱負を語られるときはおのずから熱を帯び,ときにお顔がほころぶ.
昨今は近畿大学病院長・教授としての激務の傍ら,外科系連合の設立者の1人として外科系学会の分科統合に力を尽くされ,また明後年秋に京都で開催される国際大学結腸直腸学会の会長として寧日がない.去る6月アテネで開かれた国際外科学会では中山恒明教授と共に名誉会員に推挙せられた.
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