特集 経営能率からみた病院
専門病院・2
小児病院
尾村 偉久
1
1国立小児病院
pp.33-38
発行日 1975年12月1日
Published Date 1975/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205771
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はじめに
小児を専門とする病院,すなわち小児病院といっても,(A)診療科のあり方により1)単科の小児病院(小児科病院,小児精神病院,小児外科病院,小児整形外科病院など)2)2診療科以上の複数の科をもつ小児病院(たとえば小児科と小児精神科の併有病院など)3)成人の場合の5科以上,100床以上を有する総合病院に匹敵する,いわゆる小児総合病院(小児専門病院)があり,また(B)対象患者の病期により1)急性小児病院2)慢性小児病院があり,さらに(C)併有する機能により1)公衆衛生機能を併せもつもの2)リハビリテーション機能を併せもつもの3)学校教育機能を併せもつもの4)児童福祉施設としての機能を併せもつものなどがあり,これらがまた組み合わさって,それぞれの小児病院の性格が定まるものである.
ここでは高度の専門性を備えた,いわゆる急性小児総合病院(小児専門病院)を主とした小児病院を取り上げ,論じることにしたい.
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