病院の広場
国立小児病院創設の所感
尾村 偉久
1
1国立小児病院
pp.13
発行日 1965年12月1日
Published Date 1965/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202731
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11月1日,国立世田谷病院跡に新装なった地上5階,地下1階4,500坪の新病院ビルに,わが国最初の国立小児病院が開設された。
本年は,昭和20年の終戦に際して,当時わが国大規模病院の大部分を占めていた(大学病院を除き)陸海軍病院が,敗戦という奇しき因縁で一斉に国立病院として転用開放されてから,あたかも満20週年に当たり,さる10月2日東京でその記念式典が盛大に催されたことであったが,わが国医療機関の中において国立病院網が20年間一般病院としての苦年経験を経て,この機会にさらに新たな特長と任務をもって,国民のための施設に発展するためのひとつのモデルとも見られるわけであって,管理者として責任の重大なることを感じている。
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