ホスピタルトピックス
国立小児病院視能訓練学院の発足
尾村 偉久
1,2
1国立小児病院
2視能訓練学院
pp.116
発行日 1970年8月1日
Published Date 1970/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204060
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去る昭和45年5月,国立小児病院の構内に,わが国としては最初の視能訓練技術者の養成施設が厚生省立として設置開校された.視能訓練ということばは,従来病院管理用語のなかではあまり使われていないことであるが,これは,主として機能弱視を有する眼科患者に対して各種の光学器械を駆使して視機能の訓練を行ない,それによって視力の改善回復を図ることである.
医師の指示下に,もっぱらこの視能訓練ならびに訓練に必要な視機能検査に従事する技術者を‘視能訓練士’(ORT—オルソプチスト)と呼んで,欧米諸国ではすでに古くからその養成施設が多数設けられていて,多くのオルソプチストが眼科診療のなかで有力なパラメディカルスタッフとして活躍してきている.
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