ホスピタル・トピックス 建築
アメリカの病院における診療部門
伊藤 誠
pp.42
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205752
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病院について話しあう場合,非常にしばしばアメリカの例が引き合いに出される.もっともそれは病院に限ったことではない.何かにつけ「アメリカでは」という姿勢に対しては,いろいろと批判もある.しかし,私はこれを必ずしも悪いことだとは思っていない.戦後30年の歩みを顧るとき,管理や建築の面で,日本の病院がアメリカから学んだところは決して少なくないと考えるからである.しかも,今日なおわれわれには,少なくとも施設に関する限り,まだアメリカから吸収しなければならない面がたくさん残されている.そのいくつかを知る意味で,かれらの病院の診療関係部門の現況を分析してみた.
資料としては,米国病院協会に加入している病院のリスト(病院総数7,407)*1を用い,その中から100床以上の,急性疾患*2を対象とする一般病院(計2,794)*3を選んだ.
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