一頁評論
棒のついたヘルメット—身障者リハビリテーション・プログラムの課題を考える
高橋 孝文
1,2
1宮城県整肢拓桃園
2宮城県総合福祉センター
pp.80
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205763
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ロンドン郊外にあるストークマンデビル病院は脊髄損傷の専門病院で,100人近い車椅子の患者が入院している.今まで元気だった身体が,不意の災害事故のため一瞬にして車椅子の患者になってしまった人びとの精神的ショックは,計りしれないものがあろう.
ここの病院長で神経内科医のグットマン博士は,患者を受傷のショックから早く立ち直らせ,不自由を克服して社会に復帰する自信を持たせるために,車椅子でできるスポーツを次々と開拓し,すでに20有余年がたった.この競技をストーク・マンデビル・ゲームといい,毎年1回,世界中から車椅子の選手がここに集まって国際競技が開かれる.入賞者には,この病院の患者が鋳造した金,銀,銅メダルが贈られる.
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