医療事故と法律・17
鑑定の評価
饗庭 忠男
1
1慶応大学法学部
pp.56-57
発行日 1975年5月1日
Published Date 1975/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205623
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医療事故訴訟においては,鑑定が非常に困難であるうえ,鑑定人が得がたいという問題もしばしばある.鑑定はきわめて重要な役割を有しているのだが,それを裁判所がどう評価するかは,もちろん裁判所の自由な裁量に属する.つい最近,鑑定人は被告である医師側が多少の責任をとるべきとの意見を述べたのに,判決ではこの意見を採用せず被告の責任を否定したというケースがあった.
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