特集 病棟閉鎖と入院制限
医療と福祉の二重性ゆえに—重症心身障害児施設のベッド閉鎖
金森 仁作
1
1厚生省児童家庭局障害福祉課
pp.42-45
発行日 1975年2月1日
Published Date 1975/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205548
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経済優先から福祉優先の時代となり,老人や心身障害とりわけ重症心身障害をもつ人びとの福祉にスポットがあてられ,重症心身障害児施設における職員不安や職員の腰痛問題などが,社会的にも政治的にも大きな問題としてとりあげられている.
重症心身障害児施設の病棟閉鎖については,一般病院と基本的には同じ事象であるが,その理由,経過は若干異にしていると思われる.ここでは,病棟閉鎖の範囲を狭い意味でとらえず,また特定の施設問題として取り扱わず,広く全体の問題として論ずることとしたい.
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