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—M.アダン著,華表宏有訳—文庫クセジュ540「医療情報科学」
開原 成允
1
1東大病院電算機企画室
pp.84
発行日 1974年3月1日
Published Date 1974/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205308
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臨床医からみた医療情報科学
‘情報科学的医学’の立場
医療の世界に情報技術をとり入れようとする時,大きく分けて2つのアプローチの方法があるように思う.第1は医療を1つのシステムと考えて,システム分析を行ない,システムとしての医療のあるべき姿を想定し,その姿に従って情報科学技術の導入を進めていくべきであるとする立場である.これは,どちらかというとシステム工学者のとる立場である.
第2は,医療の側から情報科学技術が最も必要とされているものを選び,1つ1つ情報技術の応用を研究し,その可能なものについてのみその分野ごとに利用を進めていくべきであるとする立場である.これは,主として医療関係者がとる立場である.
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