特集 看護に提言する
看護婦の管理能力の触発とその必要性—とくに病院看護部門の幹部に対して
尾村 偉久
1
1国立小児病院
pp.28-31
発行日 1973年5月1日
Published Date 1973/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204985
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●はじめに
病院職員の過半数を占め,患者に常時直接接触して患者と病院の間の要(カナメ)となっている看護部門のあり方は,現在病院経営を左右する大問題であり,このことは現に看護婦のいわゆるニッパチ制(月8回以内複数夜勤制)問題や,看護職員の確保難が,病院業務の縮小や病院紛争の最大の原因になってきていることからも明らかである.このためには,看護部門の管理にあたる総婦長,副総婦長,婦長,主任の職にある幹部看護婦の管理能力に対する期待は大きなものであるが,従来本誌をはじめとする数多くの場で,‘総婦長論’とか‘看護管理論’とかのテーマで論じられてきているので,ここではそれとの重複を避けて,若干異なった観点から論じてみたい.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.