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ナースは何を考えるか—幹部看護婦の悩みにきく
山添 松之亮
1
1厚生省中国医務出張所
pp.225-234
発行日 1962年3月1日
Published Date 1962/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201900
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はじめに
看護婦の業務が人間の生命をあずかる仕事であるため,重大な責任を伴うことも多い。戦後の社会保障制度の確立とともに,医療問題は脚光をあび,看護業務の重要性が認識されたのである。すなわち,看護婦の免許資格も向上し,従来の医師の小使い的な存在から,看護面における独立的な地位を与えられたのである。実際,これに従事している人びとは,大きな組織の中における自分の立場,職場におけるあり方などについて,どのように考えているかを知りたいと思い,調査するにいたったのである。幸いにも,昨年秋,2カ月にわたる講習会が実施されたので,それに参加した看護婦(主として主任,婦長クラス)を対象にして回答を求めた。なお,この調査は受講時間外に宿題という形式をとったため,熱意をもって回答していることも付記しておこう。
次に,この調査の対象となった看護婦の経営主体別分類を示すと,1.国立関係…………………………………18名(国立病院,国立療養所,大学付属病院,逓信病院,鉄道病院,その他)2.公的医療機関……………………………26名(都道府県立病院,市町村立病院,日赤,済生会,農協病院,社会保険関係団体)3.私立関係…………………………………6名4.看護婦養成所………………2名(対象外)のとおりである。
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