特集 人工透析
座談会
いわゆる‘愛知県方式’についてその現状と問題点をさぐる—ケースレポート・3
太田 和宏
1
,
下地 敏雄
2
,
成田 真康
3
,
前田 憲志
4
,
長谷川 辰寿
5
,
大林 祥吾
6
,
伊藤 研
7
,
川口 俊介
8
,
高井 俊一
9
,
太田 裕祥
10
1名古屋クリニック
2社会保険中京病院
3成田病院
4名古屋大学内科
5守山クリニック
6成田病院薬局
7伊藤放射線病院
8名古屋大学分院内科
9高井病院
10社会保険中京病院
pp.50-60
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204936
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なぜ愛知県方式がつくられたか
司会(太田裕祥) きょうはお忙しい中をお集まりいただきましてありがとうございます.人工透析の愛知県方式とはどういうものかというところからいろいろお話を進めていきたいと思います.
愛知県方式は,人工腎臓治療にあたっていろいろなネックがありますが,そのひとつである一生涯人工腎臓で生きてゆかなければならない人たちが,どう社会に適合してゆくかということ,またこの医療をより有効にやってゆくためにはどのような方法がよいかということを,いまから約3年半前,昭和44年の時点で太田和宏君などの参加によって,愛知の人工腎臓の仕事が軌道にのりかかったときに考えられたものです.これについて,当初から非常に努力しております太田君から,愛知県方式が発足せざるをえなかった(こういうやり方をせざるをえなかった)理由を話してください.
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