発行日 1970年10月10日
Published Date 1970/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203367
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患者増加の一途をたどる慢性腎不全
わが国の慢性腎不全,尿毒症による死亡は年間1万余人を越え,愛知県だけでも年間400人以上の死亡者を数える.昨今各地で慢性腎不全患者の血液透析が行なわれ,社会復帰例も急速に増加しているが,これら患者の対策上に種々の問題が生じてきている.たとえば毎年多発する尿毒症患者の限られた一部のみを受入れ透析を行なっているにすぎず,さらに透析患者の死亡数の低下とあいまって,この傾向はいっそう強まるものと考えられる.愛知県ではこれらの問題を地域社会全体の問題として解決しようとする積極的な試みがすすめられておるので,その概要を以下に述べる.
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