私的病院からのレポート・8—東京都・高山整形外科病院
単科専門病院を補佐するインストラクターシステムの導入
一条 勝夫
1
1病院管理研究所
pp.112-120
発行日 1972年8月1日
Published Date 1972/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204748
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高山整形外科病院は,東京の下町,葛飾区金町に建つ地上3階・地下1階のこじんまりしたまっ白な病院である.玄関をはいっても,隅から隅までよく手入れが行き届き,清潔な印象を与える.これも,後ほど話しに出る‘庶務課の作業確認’によってなされる業務チェックの実施によるものであるという.
高山瑩院長は,昭和25年の慈恵医大のご卒業.37年にこの病院を開設されたというが,とにかくいろいろと非常にユニークな方法を取り入れて病院の運営をしておられる.まず,企業およびメディカルのインストラクターシステム,詳細綿密な業務チェックリストの完備,患者の病状質問カード等々.これらの合理的なやり方は,多くの仕事の密度と確実性を保障し,それとともに単科専門病院の陥りやすい欠点をみごとにカバーしているわけである.
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