検査室の窓から・5
臨床病理医・病理医の不足
冨田 重良
1
1兵庫県立尼崎病院研究検査部
pp.74-75
発行日 1972年5月1日
Published Date 1972/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204660
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検査室の指導者——臨床病理医
臨床検査部門の病院診療に占める重要性についての認識は,次第に深まってきたように思われる.‘検査室を見ればその病院の内容がわかる’などという発言は,このことを端的に表わしたことばであろう.加えて,検査は病院経済上にもプラス要因であるとして,各病院とも最近こぞってその設備を充実させているようである.
しかし,そこに働く指導者の問題がなおざりにされてはいないだろうか.尼崎病院においては,私以外に4名の専任・兼任の指導者がおり,検査の技術的な指導についての問題は少ないと思われる.しかし,検査項目の選択,検査成績の判読などに関して主治医に有効適切なアドバイスを与えるという面では,まだまだ不十分なのではなかろうか.
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