医事業務あれこれ事例集・3
結核予防法業務の中央化
町支 義明
1
1名古屋第一赤十字病院医事課
pp.88-89
発行日 1972年3月1日
Published Date 1972/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204608
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業務を計画的なしかたに
かつて私どもの病院では,結核病床が一般病床の20%弱であり,外来患者も全体の10%程度が結核患者であった.したがって,結核予防法に関する申請とか,届け出などについては,入院患者は病棟まかせ,外来患者は診療科まかせにしていたことが多かったから,いきおい結核業務に関する病院としての中央窓口がないまま,保健所との連絡交渉には関係部門が個々にあたり,また申請,届け出などについても常時定まった職員が計画的にチェックして行なうわけでなく,業務処理の必要に遭遇した職員が自主的または指示されて行なうというきわめて対症療法的なやりかたであった.
したがって計画的管理とはほど遠いものであったし,また申請,届け出,患者票などの関係書類の内容点検も十分になされず,ひたすら関係部門の自主制に任せる,というやりかたであった.
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