書評
砂原茂一(国立療養所東京病院名誉院長)著―臨床医学研究序説 方法論と倫理
上田 敏
1
1東京大学・リハビリテーション医学
pp.504
発行日 1988年6月10日
Published Date 1988/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105849
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結核・リハビリテーション・臨床薬理学・医学医療論と3~4人分もの優れたお仕事をなさって来られた砂原先生の臨床医学研究論の新著,それも250ページの内容充実した本である.
実は砂原先生がこの本の執筆を思い立たれ,医学書院に声をかけられたと洩れうけたまわったのは昨年の半ば頃であった.私などの常識では本の企画から刊行までは2~3年かかるのが普通なので,今年の1月半ば,まだ正月気分も抜けないうちに届けられたこの本を手にした時には本当にもう出来たのかと目を疑ったものであった.このような短日月で書き上げられたというのも,後進に正しい臨床医学研究の道を指し示そうという先生の情熱の強さを物語っていよう.
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