特集 病院内の防犯
病院荒しの被害傾向とその防犯対策
青木 徳雄
1
1警視庁防犯部防犯課
pp.39-43
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204395
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病院荒しがふえている
警察では,病院の施設や敷地内で発生した盗犯事件を,‘病院荒し’というひとつの項目を設けていろいろな統計をとっている.つまり,こうした統計項目が設けられているということは,それだけ病院内での泥棒の被害が多いことを物語っているといえよう.
ところで,最近の病院荒しの被害傾向はどうだろうか.試みに,過去5年間に都内の病院で発生した侵入盗犯(注)だけについてみると,図1のように,昭和41年から44年まではだいたい500件から600件台を上下しているにすぎなかった.ところが,昭和45年度はこれが一挙に769件と前年より250件(48%)も多い異常な増加を示している.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.