特集 温食給食
—温食給食の実際・横浜赤十字病院—半歩でもよいから目標へ向けて進もう
小林 四四子
1
1横浜赤十字病院栄養課
pp.29-30
発行日 1970年10月1日
Published Date 1970/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204115
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1日の給食費42点の嘆き
現在の保険医療制度のもとで行なわれている病人への給食には,実にいろいろの問題点が含まれており,病院の首脳者の理解と援助や給食の担当者のチームワークの上にたった不断の努力と改善への研究・実施などのたゆまざる精進にもかかわらず改善できないいくつかの問題がある.
そのなかでも,患者からのせつなる希望として,温かいみそ汁,湯気のたつごはんがあったら,お料理がもっとおいしく食べられる,せっかくのお料理なのに,といわれる.私のように病人給食を担当して二十余年,たいていの苦情にも,つらの皮が厚くなっている者でも,この声を聞くことの辛さはせつなるものがある.
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