管理者訪問・22
兵庫県立尼崎病院長 沼 正三 先生
森 日出男
1
1国立京都病院
pp.65
発行日 1970年1月1日
Published Date 1970/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203851
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院長次室をノックして秘書に来意を告げかけたとたん‘森先生サァドウゾドウゾ’白髪豊かな先生の温顔が院長室よりお出迎え.‘理想的な病院運営の基盤は医療職員の和が最もたいせつである’という先生の態度が最初から十分にうかがわれ,子供のごとき私をまずはリラックスさせていただく.しかも和歌山県出身で同郷の人と聞くだけでも心強く,しばらくは郷里の話がはずむ.
私の履歴書は至極簡単でねといわれるとおり,昭和5年京都大学をご卒業,大学院で第2内科教室に在籍,昭和11年9月に初代院長として赴任され,現在に至っておられる.病院の歴史は先生の歴史であり,先生の人生の半分(いや,これから先も考えるとその大半)は,現病院発展の歴史であったといえる.
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