特集 変化の時代の病院
変化の時代に病院はどう対処すべきか
精神的治療の推進を
杉岡 直登
1
1九州厚生年金病院
pp.35-36
発行日 1970年1月1日
Published Date 1970/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203844
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世は機械化の時代,労働力不足を機械力で補い,コンピューターが人に代わって,より速く,より正確に答えを出す時代になってきた.その速さには目を見張らせるものがある.医療の世界も例外ではありえない.病院事務関係の作業の大部分は,10年を待たずして機械化されるであろうし,医療の面においてもコンピューターにゆだねられる部分が相当多くなるであろう.ことに検査診断関係への進出が期待される.しかし医師の仕事,看護婦の仕事が,これによってある程度の手間が省けるとはいえ,‘病人’を治す医療の根本が人と人との関係であることは変わらないであろうし,この部分はコンピューターに代えられない部分であろう.
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